2016年2月2日火曜日

傷は本革の証し!嫌なら合皮をどうぞ。 作業風景 裁断編

こんにちは。

バッグ工房サポネッタです。



いつもお客様に、

「生産も自分でやってるんですか??」

とよく聞かれます。

私はクリエイターですが、ありがたいことに、

一人で生産出来る本数ではなくなってきました。



なのでお客様には

サンプルは自分で作って(お金ないんで)

生産準備は弊社で行い、

生産は職人さんが縫ってます。と伝えます。




今日から少し、生産準備の作業風景をお伝えしようかと…

非常に地味な作業なので面白いのかわかりませんが、

生産期間中の私の主な作業です。



今回は裁断編。

6~7割ほどは裁断屋さんにお願いしてます。

残りは私の手裁ちです。




生産準備:職人さんに渡す為のバッグの材料を準備する事。

職人さんには”あとは縫うだけよ”ってところまでセッティングして渡しています。




↓まずは抜き型を作り、

裁断屋さんへ素材と抜き型を持ち込んで裁断してもらいます。



↓こちら、めちゃめちゃお世話になっている尾谷さん。

サポネッタのような細かいオーダーも

嫌な顔一つせず受けてくれます。


このクリッカー、1トンとかあって、

置くスペースを選びます。

うちも置けるなら欲しいマシーンです。

アップでみるとこんな感じ。


抜き型を素材の上において、

手元のボタンを押すと”ホリイ”と書いてあるプレートが

水平に降りてドーンと抜き型を押す。

つまり、クッキーを型で抜きくときと同じです。



尾谷さんから上がってきた裁断物を


数はあっているか、

素材は指示通りか、

傷は入っていないかをチェックし、

縫製するときに必要なアタリを入れてセット。




革はこんな感じで裁断されます。



㊤ 革用抜き型

㊥ この抜き型で抜いた革の裁断物

㊦ 革を抜いた跡



で、こんな感じになります。

骨骨な感じ。




傷をよけながら無駄のない様に裁断してきます。

傷はこんな感じでよけますよ。



こうして無駄なく裁断しようと思っても

どうしても取り都合が悪く、

ゆえにコストが上がっちゃいます。

でもこれは天然皮革だからこそ仕方ないです!

だから革は高いんです!




イタリアの場合は、画像のような明らかな傷以外は

結構無視して裁断しちゃいます。



えーって思いますが、

革って言わずもがな”生きていた動物の皮”。

傷はつきものです。


画像のような傷は、その革によって違いますが、

まあまあいっぱいあります。



イタリアの革屋さんに言われたことは、

「お前にだってニキビ跡ぐらいあるだろう!牛にだってあるんだよ!」

そりゃそうだ!


なのでちょっとの傷や色むらは

「本物の革」の証です!

それが嫌なら合成皮革(合皮)でどうぞ。



   ←左側 牛の脚側     右側 牛の背中→

ちなみに革ってこんな感じ。

上の方が少し欠けてますが大きいでしょ?



生き物に感謝!大事に無駄なく使わさせて頂きます!


なんかちょっと話がずれたかな・・・












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