2016年2月11日木曜日

縫って終わりじゃないですよ。ここまでやります。 生産風景 ミシン目の糸処理編

こんにちは。

バッグ工房サポネッタです。


今日は昨日の続きで、ミシン目の糸処理です。


ミシンをかけた時の縫い終わりの部分をしっかり糸処理しないと、

糸がほつれてきてパンクしてしまいます。




糸は少し長めに切っておきます。



裏側から長く切っておいた下糸をキュキュっと引っ張ると、

上糸がループ状に出てきます。

これを引っ張って・・・


裏側から出してしまいます。


糸はなるべく短めにカットし、

そしてライターであぶってヒートカット。


ここまでしないとほどけちゃうし、

表からの見た目もきれいじゃないのです。


これで完成です!





で、ここでヒートカットで使うライターですが、

数年前、子供が使って起こる事故が多発した為に、

子供が使えないように着火レバーをものすごく硬くしたライターに

変更になっています。



タバコを吸う方はご存じだと思うのですが、

想像以上に硬かったり、変なレバーを引かないと火が着かなかったり、

すごく工夫したライターに変更になりました。


が!しかし!!

これ、鞄職人の間ではかなり衝撃が走りました!!

大ブーイングだったんです!


なぜならヒートカットする数がハンパなく、

(仕事によっては、1日に1000回とかヒートカットしたりします。)


そのたびに両手で火を着けたり、

いちいちレバーを引くという手間が発生し、

高年齢化の進む鞄職人の中では

「マジ、ライタームカつく」と愚痴っていたのです…。


実際、職人ケンさんのお母さんは、

ヒートカットの作業をやめてしまいました…。


ですが!去年あたりから素晴らしいライターが登場しています!

職人さんはご存じと思いますが、

「大人限定の柔らかいライター」

↓↓


両方とも100円+TAX

←大戸糸店  100均→


これのお陰で、ケンさんのお母さんも作業に戻る事が出来ました!









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